にじのびぃるの、物語

冬の麦と、夏の豆。

ちがう季節を生きるふたつが、

同じ畑で静かに手を差し出す。

麦は藁を土へ返し、

豆は根の奥で大地を耕す。

触れあわないまま支え合い、

支え合いながら、すれちがう。

その姿はどこか、

人と人の “わかりあえなさ” によく似ている。

そして、

醸造槽の中でようやく出会ったとき、

渋みも甘さも、願いのように混ざりあい、

にじのびぃるは生まれる。

違いが違いを育て、

やがてひとつの泡になる。

今日の一杯が、

あなたと誰かの小さな対話でありますように。